この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
スマートフォンやパソコン、自動車、そして最近注目されている生成AI。
このすべてに欠かせないのが「半導体」です。
半導体はとても小さくて精密な部品ですが、それを正確に「切る・削る・磨く」ことで使える形に仕上げる必要があります。
この重要な役割を担っているのが、半導体製造装置メーカーのディスコです。
広島で砥石メーカーとして誕生したディスコは、今では世界中の半導体工場を支えるグローバル企業へと成長しました。
この記事では、ディスコの会社概要、技術の強み、ユニークな働き方、業績、そして求める人材像まで、わかりやすく徹底解説します。

ディスコの主な事業内容は、ダイシングソーやグラインダーなどの半導体製造装置の製造・販売と、ダイシングブレードなどの製造・販売です。
特にダイシングソーとグラインダーは、世界トップクラスのシェアを誇ります。
ディスコは、1937年5月に工業用砥石メーカーの「第一製砥所」として広島県呉市で創業しました。
1940年に組織を有限会社第一製砥所に変更し、本社を東京都神田に移転。
その後、電力計メーカーからの依頼で厚さ1.2ミリの高精度薄型砥石を開発しました。
さらに砥石の薄型化をさらに進め、1968年に厚さ40ミクロンの超極薄砥石「ミクロンカット」の開発に成功。
しかし、加工中に砥石が割れるというクレームから、自ら切断装置を開発することになりました。
このように、事業内容が砥石メーカーから砥石を用いた精密加工装置メーカーへと変化してきたことから、1977年に英語社名の「Dai-Ichi Seitosho CO., Ltd.」の頭文字をとって、社名を「DISCO」に変更しました。
会社情報
主な会社情報は下記の通りです。
設立 | 1940年3月2日 |
---|---|
上場 | 1989年10月31日 |
事業内容 | 1. 精密加工装置の製造ならびに販売 2. 精密加工装置のメンテナンスサービス 3. 精密加工装置のオペレーションやメンテナンスの研修サービス 4. 精密加工装置の解体リサイクル事業 5. 精密加工装置のリースおよび中古品売買 6. 精密加工ツールの製造および販売 7. 精密部品の有償加工サービス |
業種名 | 機械 |
本社 | 東京都大田区大森北2-13-11 |
従業員 | 連5,179名 単3,451名 |
平均年齢 | 37.0歳 |
平均年収 | 1,671万円 |
URL | https://www.disco.co.jp |
ディスコは、「切る」「削る」「磨く」の3つの技術に特化して事業を展開しています。
「切る」加工とは、半導体製造工程におけるダイシングにあたります。ダイシングは後工程の第一段階で、シリコンウェーハを集積回路ごとの細かいチップに切り離す工程です。ディスコのダイシングソーは、1/10000 mmレベルの寸法をコントロールし、割れ・欠けを抑えた品質で、小さく切ることができます。

「削る」加工とは、半導体製造工程におけるバックグラインディングにあたります。シリコンウェーハは、半導体製造プロセスに耐えうる剛性を保つために、直径150 mm(6インチ)の場合は厚さ0.625 mm、200 mm(8インチ)では厚さ0.725 mm、300 mm(12インチ)では厚さ0.775 mmとされています。しかし、パッケージングする時には、この厚みは必要ないので裏面を研削します。ディスコのグラインダーでは、5 µmレベルまで薄く削ることが可能です。

「磨く」加工とは、半導体製造工程におけるバックグラインディング後のストレスリリーフにあたります。バックグラインディング後のウェーハは残留する微細なダメージにより割れやすい状態です。ストレスリリーフは、微細なダメージ層を除去することでウェーハは割れにくくする効果があります。

ディスコは単に装置を売るだけではなく、「装置・消耗品・技術提案・サービス」を組み合わせたトータルソリューションを提供しています。
- 精密加工ツール
ダイヤモンドを使ったブレード(刃)やホイールなども製造、販売しています。
装置を動かすのに不可欠で、消耗品なので安定した収益源です。 - 精密加工装置
顧客の要望に合わせた「セミオーダーメイド」で装置を提供。
顧客に最適なソリューションを実現します。 - アプリケーション
顧客が望む加工結果を出すために、条件を調整して無料でテストカットを実施します。
装置を売るのではなく「最良の加工結果」を商品とする姿勢が特徴です。 - サービス
納品後の定期点検や修理はもちろん、社員研修も充実。
エンジニアには社内資格制度があり、世界中で均一なサービスが提供されています。
ディスコは働き方でもユニークな制度を取り入れています。
DISCO VALUES
DISCO VALUESは、企業としての目指すべき方向性や経営の基本的なあり方、一人ひとりの働き方など、さまざまな観点から「あるべき姿」を明確にした企業理念です。
1997年から運用が始まり、項目の追加や見直しをしながら200を超える項目が明文化されています。
価値観を共有することで、社員同士や経営者が同じ方向に向かって行動ができるので、強い組織にすることができます。
Will会計
Will会計は、Willという社内通貨を用いて業務やサービス、備品等を金額換算し、収支を管理するものです。
Willによる収支の見える化により、社員は客観的・定量的に自分のパフォーマンスを把握することができます。
社内の仕事をWillで発注できる「社内オークション制度」や、賞与の一部が所属部門や個人のWill 収支に応じて金額が連動する「Will賞与」といった独自の制度があります。

PIM活動
PIM活動は、日常の業務において「あるべき姿(理想)」を設定し、それに近づくための指標や目標値を設定して、仕事をより改善していくための活動です。
業務改善の内容は、パワーポイント1枚と持ち時間1分で対戦形式のプレゼンとして発表され、観客である社員もWillを投票し、勝敗を決めます。
PIMの勝敗はWill収支に影響するため、社員の改善活動へのモチベーション維持に効果的です。
従業員満足度(ES)
ディスコは「真のお客様満足(CS)は、従業員満足(ES) なくしてありえない」という考え方を大切にしています。
平均年収は1,600万円を超え、社内に寮・ジム・音楽室・プールまで完備しているなど、高い年収と福利厚生を実現しています。
平均残業時間は42.5時間/月(2022年)と比較的多い傾向にありますが、Will制度による高いモチベーションと高年収によって、社員は納得して就業しているようです。
中途入社者の3年以内離職率は2.4%(2021年9月時点)と非常に低い水準です。
ディスコが求めているのは「積極的に挑戦できる人」です。
- 高い年収や報酬を求める人
高水準の年収と賞与が魅力的です。 - 自分の意思で仕事を選びたい人
Will制度やPIMを通じて、自らの意思で仕事を選び、改善を推進できる環境があります。 - グローバルに活躍したい人
海外売上比率が高く、「グローバルチャレンジ制度」で海外勤務の機会も豊富です。 - 新しい変化を楽しめる人
半導体業界の変化の速さや、ディスコ独自の経営スタイルを受け入れ、楽しめる人が活躍しています。

「ただ稼ぎたい」よりも「全力で楽しんで働きたい」という価値観を持つ人が向いています。
ディスコに転職するならdoda

doda(デューダ)は、パーソルキャリア株式会社が運営する日本最大級の総合型転職サービスです。
転職希望者と企業を繋ぐ「転職エージェント」と、自分で求人を探せる「転職サイト」の機能が一体となっている点が最大の特徴です。
豊富な求人数と手厚いサポート体制、充実した転職支援ツールが強みです。
公開・非公開求人を合わせて29万件以上と業界トップクラスの求人数を誇り、半導体業界の案件も多数取り扱っています。
ディスコに転職を希望する場合は、まずは会員登録をして相談することをおすすめします。
ディスコは、半導体製造工程における「切る」「削る」「磨く」という領域で圧倒的なシェアと技術力を持つ企業です。
また、高い年収と独自の社内制度で、仕事に対するモチベーションを高く維持できる環境が整っていると言えます。
良い待遇を用意することで優秀な人材が集まり、イノベーションがうまれることで、会社としても更に成長していくことでしょう。
出典:ディスコ 公式サイト・公開資料
https://www.disco.co.jp/jp/