【2024年版】半導体関連企業の最新年収ランキング!

半導体業界に就職や転職を考えている人ならその年収が気になるのではないでしょうか。

半導体業界は高い専門性と市場の成長に伴い、高い給与を期待することができる分野です。

本記事では、最新の上場企業の有価証券報告書に記載されいる平均年収を元にランキングを作成しました。

そして、半導体製造に必要な装置を製造する「半導体製造装置メーカー」、半導体そのものを製造する「半導体メーカー」、半導体材料を提供する「半導体材料メーカー」、半導体を取り扱う「半導体商社」それぞれの特徴について解説します。

さんのう
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就職先、転職先選びの参考にしてみてください。

半導体関連企業の年収ランキング

半導体関連企業107社の有価証券報告書に記載されいる平均年収を抽出したランキングは次の表になります。(横スクロールします。)

順位123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142434445464748495051525354555657585960616263646566676869707172737475767778798081828384858687888990919293949596979899100101102103104105106107
社名レーザーテック東京エレクトロンディスコ兼松ソニーグループアクセルフジミインコーポレーテッドアドバンテストKOKUSAI ELECTRICSCREEN伯東栗田工業メガチップス白銅オムロンルネサスエレクトロニクス東京応化工業信越化学工業ヤマハ都築電気AGCニコンイマジカGソシオネクスローム野村マイクロ・デバイスキヤノンJSR三菱電機新光商事芝浦メカトロニクスイノテックアルバックエプソンデクセリアスセイコーG丸文東京精密TOREX日本電子レスターDMP立花エレテックQDレーザ富士電機ハーモニックホトニクスダイフクリオントリケミカルウシオ電機たけびしアバールザイン新電元工業新光電工業HOYAイビデンJETミネベアミツミ京セラ佐鳥電機サンケンAIメカ協栄産東洋合成日本アビオSUMCOPCIHD平田機工ミナトHDグローセルトーア紡ジーダットティアックADプラズマSEMTECワイエイシイテラプローブオハラテクニスコ和井田アルプスアル有機薬エスペック三益半導岡本工RSテクノ万世電機ミタチ産業日本マイクロOBARAG電子材料クラボウ浜井産ヴィスコマルマエ三社電機オキサイドシキノHTMipoxAKIBA栄電子ウインテストT&Sヤマシナアオイ電子
平均年収(万円)15811398132912041101109210861010979923916912906899898889883876872865863862861858856841832829827821815814813811808804803798795789787786786780775772772771768765761756755751744741741732729729723708703695695694682679678676668663652651647646645643639636634633623622614603600597597594587575573571570565564562550526511507503500471467461

ランキングの37位から高年収と言われる年収800万円以上の企業になります。さらに、年収1000万円を超える企業が8社ありました。

また、半導体関連企業107社の平均は756万円です。日本の平均年収は、令和4年度民間給与実態統計調査によると458万円ですので、平均よりも高い水準となっています。

半導体製造装置メーカーの特徴

かつて50%を占めていた日本の半導体売上の世界シェアは、10%程度へと大きく落としましたが、半導体製造装置メーカーは30%前後のシェアを維持し続けており、高い競争力を保っています。

ランキンングの1位から3位までをこの半導体製造装置メーカーが独占しています。さらに上位に占める割合も高いです。

各社、独自の強みを持った技術があるからこそ高い利益率を保つことができます。また装置を納入した後もメンテナンスや改造などで利益を確保できます。これらの構造が高い給与に反映されています。

上位の半導体製造装置メーカー
  • レーザーテック
    先端半導体向けマスク欠陥検査装置が柱。EUV光源品は独占。
  • 東京エレクトロン
    半導体製造装置の売上高で世界3位。コータデベロッパー、エッチング装置、成膜装置など前工程に強み。
  • ディスコ
    半導体、電子部品向け切断・研削・研磨装置で世界首位。装置と消耗品のダイヤ砥石が2本柱。
  • アドバンテスト
    半導体検査装置で世界大手。非メモリー用中心。DRAM用では首位。
  • KOKUSAI ELECTRIC
    成膜装置分野で世界トップクラスのシェアを誇る。
  • SCREEN
    ウェーハ洗浄装置で世界シェア1位。

半導体メーカーの特徴

半導体の製造には設備投資に莫大な費用がかかるので参入障壁が高く、ソニーグループやオムロン、ローム、三菱電機といった大企業が含まれています。これらの企業はIDMと呼ばれるビジネスモデルで、半導体製品の開発から組み立てまでの全工程を一貫して行います。

また、アクセルやメガチップス、QDレーザといったファブレス企業も上位にいます。

IDMやファブレスについては以下の記事を参考にしてください。

ファブレス・ファウンドリ・IDMそれぞれの特徴と主要な半導体メーカーを紹介
上位の半導体メーカー
  • ソニーグループ
    デジカメやスマホ、車載カメラなどに使われるイメージセンサーで世界シェア1位。
  • アクセル
    グラフィック・サウンドに関わるLSIの開発・販売に特化したファブレス企業。
  • メガチップス
    ゲーム機向けLSIの設計、開発するファブレス企業。
  • オムロン
    制御機器、ヘルスケア、社会システム、電子部品などを提供する電気機器メーカー。
  • ルネサスエレクトロニクス
    車載マイコンで世界トップクラス。

半導体素材メーカー

半導体素材とは、前工程のシリコンウェーハをはじめ、フォトマスク、エッチングで使うガス、後工程のリードフレームやボンディングワイヤー、パッケージの樹脂などの半導体を製造する過程で使用する材料のことです。

半導体素材メーカーも半導体製造装置メーカーと同様に、競争力のある製品で高いシェアを獲得している企業が多いです。

上位の半導体素材メーカー
  • フジミインコーポレーテッド
    半導体製造用のCMP製品大手。ウエハ研磨材も世界首位。
  • 栗田工業
    超純水製造システムの建設・設置から運転管理、メンテナンスまでを一貫して提供。
  • 東京応化工業
    フォトレジストで世界首位級。
  • 信越化学工業
    シリコンウェーハで世界トップ。

半導体商社

半導体商社は主に半導体製造装置を取り扱う企業であり、製造メーカーとの間で製品の販売や流通を担当します。

半導体製造装置を取り扱うにあたり、半導体に関する専門的な知識が要求されます。

文系の方や営業経験のある方は、候補に入れてもいいかもしれません。

上位の半導体商社
  • 兼松
    半導体および液晶製造装置を取り扱い、幅広い商品群と、国内・海外でのサポート体制を有している。
  • 伯東
    半導体製造装置に強みのあるエレクトロニクス商社。
  • 白銅
    半導体製造装置メーカー等に納入している非鉄金属商社。

まとめ

半導体業界はこの先も成長が見込める業界です。

大企業が多く、2024年の春闘では5%を超える賃上げをする企業が多くありました。

今後も需要の拡大や、人手不足を背景に年収は増加していくと思われます。