【半導体製造装置メーカー】SCREENホールディングスの特徴を徹底解説

1943年に京都で創業されたSCREENホールディングスは、日本を代表する半導体製造装置メーカーの一つです。

創業当初は写真製版機器の製造からスタートしましたが、現在では半導体製造装置、ディスプレイ製造装置、PCB（プリント基板）製造装置など、多岐にわたる分野で世界的に高い評価を受けています。

本記事では、SCREENホールディングスの特徴を徹底解説します。

SCREENホールディングスの基本情報

SCREENホールディングスは、1868年（明治元年）に著名な銅版画家であった石田才次郎が京都に創業した石田旭山印刷所が同社の起源です。

1934年に写真画像の印刷に不可欠な「写真製版用ガラススクリーン」の国産化を目指し、特許を取得して製造技術を確立させました。1937年に研究部門が独立して「大日本スクリーン製造所」が誕生しました。その後、ガラススクリーンの製造技術であるエッチングの技術を応用し、ブラウン管テレビに必要なシャドウマスクや金属メッシュなどの電子産業用部品に進出して、現在の主力事業である半導体製造装置、液晶製造装置など電子工業用機器へと事業を拡大していきました。

2014年、持株会社体制移行に伴い、商号を大日本スクリーン製造株式会社から株式会社SCREENホールディングスに変更しまた。

会社情報

主な会社情報は下記の通りです。

直近の業績

直近3年の業績です。

直近は右肩上がりに成長しています。また、来期も増収増益を予想しています。

SCREENホールディングスのコア技術は、「表面処理技術」「直接描画技術」「画像処理技術」の3つです。それらを構成する要素技術を半導体市場、印刷市場、ディスプレー市場、プリント基板市場などに展開してきました。

特に半導体製造装置の開発・製造が主力事業で、ウェットプロセスに強みを持っています。洗浄装置やエッチング装置などで世界トップクラスのシェアを誇ります。

半導体製造装置、グラフィックアーツ機器、ディスプレー製造装置の各事業において世界トップクラスのシェアを誇る製品を有しています。

強みのある技術や製品があるからこそ、変化の激しい半導体業界で高いシェアを維持しています。

SCREENホールディングスのセグメント別売上高比率は下のグラフのようになっています。半導体製造装置事業（SPE）が80%以上を占めており、グラフィックアーツ機器事業（GA）、ディスプレー製造装置および成膜装置事業（FT）、プリント基板関連機器事業（PE）と続いています。

半導体製造装置事業が大半を占めていますが、祖業の印刷機器関連の事業も約10%あります。産業用機器メーカーではありますが、各種ハイエンド文字フォントを開発、販売もしています。「ヒラギノフォント」は、Appleが積極的に採用していることでも知られおり、iPhoneなどiOS機器の画面表示用フォントにも使用されています。他にも高速道路標識など日常のさまざまなシーンで活用されています。

まだ規模は小さいですが、3つのコア技術を応用した、新規事業の水素関連事業やライフサイエンスなどで100億円規模の事業を創出することを成長戦略としています。

SCREENホールディングスの年収は1,024万円と高水準ですが、働きやすい環境も整っています。

SCREENのリクルートサイトから引用すると、有給や育休の取得率が高くなっています。

他にも工場を含む全部門でフレックスタイム制度を実施していたり、独身寮・厚生社宅制度や介護支援制度が整っています。

最後に半導体業界に興味がある方や転職を検討している方におすすめの転職エージェントの紹介です。

当ブログがおすすめする転職エージェントは、半導体Jobエージェントです。

半導体業界専門の転職エージェントなので、業界に特化した求人の中から提案してもらえるため、効率よく転職活動を進めることができます。

また、半導体業界が未経験でも、ご自身の職歴やスキルによってマッチした求人が見つかると思います。