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「半導体技術者検定ってどんな資格?」
「受験しようと思うけど、どんな勉強をすればいい?」
こういった疑問にお答えします。
半導体技術者検定は、半導体業界の幅広い知識を習得し、キャリアアップを目指す方々にとって有用な資格試験です。
半導体技術者検定エレクトロニクス3級を受験して合格できたので、検定の概要と勉強方法について解説します。
半導体技術者検定は、一般社団法人パワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)が実施する半導体に特化した資格試験です。この検定は、半導体についての基礎的知識の習得や、半導体チップの品質と信頼性を保証するテストに必要な知識を持つ人材を育成することを目的としています。
受験資格に特に制限はなく、誰でも受験可能です。
試験形式は4者択一方式で、合格基準は45点満点中31点(約70%)以上で合格です。
検定の構成
半導体技術者検定はエレクトロニクス1級から4級まであり、それぞれのレベル感は下記のようになっています。
- エレクトロニクス4級
高校卒業以上で、これから半導体について学ぶ方を対象にしています。 - エレクトロニクス3級
大学や高等専門学校などの学生と若手エンジニアを対象にしています。 - エレクトロニクス2級
中堅エンジニアや経験を積んだ若手エンジニアを対象にしています。 - エレクトロニクス1級
半導体チップの開発やそれを応用した機器・システム・サービスの開発に、指導的立場で携わるエンジニアを対象にしています。
エレクトロニクス2級は、半導体の作り手に向けた「設計と製造」、主に使い手に向けた「応用と品質」、電力の効率的な扱いに向けた「パワーエレクトロニクス」の3科目に分かれており、それぞれ別の試験になっています。
エレクトロニクス1級は、エレクトロニクス2級の3科目の検定すべてに合格された方が申請することで認定されます。
受験方法
半導体技術者検定は、CBT試験方式で受験できます。全国47都道府県の360以上の会場でPCを用いて受験します。Webから申込をし、試験期間内に好きな時間に好きな会場で受験できて、試験結果が試験終了後すぐにわかります。
半導体技術者検定は申込期間が約2ヶ月間、受験期間を約2週間とし、年2回の実施しています。また、期間内で複数の資格、複数の科目の受験が可能です。
受験料は以下の通りです。
一般 | 学割 | 申請費 | |
---|---|---|---|
エレクトロニクス4級 | ¥8,250 | ¥6,380 | ー |
エレクトロニクス3級 | ¥9,900 | ¥6,600 | ー |
エレクトロニクス2級 | ¥13,200 | ¥9,900 | ー |
エレクトロニクス1級 | ー | ー | ¥4,400 |
半導体技術者検定エレクトロニクス3級を受験して合格できたので、勉強方法について紹介をします。
半導体技術者検定の問題は公式テキストの中から出題されるので、まずは公式テキストを購入して勉強をしましょう。公式問題集は必須というわけではありませんが、購入しておいてもいいと思います。
私はまずテキストのみを購入しましたが、テスト問題のイメージができなかったので、後から問題集も購入しました。
受験料が高いので、不合格にならないためにも問題集も用意するのが安心です。
半導体技術者検定エレクトロニクス3級は計算問題は無く、完全に暗記問題です。公式テキストと公式問題集を繰り返し読んで、内容を暗記しましょう。
公式テキストの内容は、半導体の基礎、半導体の品質保証、半導体製品の分類、半導体の試験項目となっています。
半導体の基礎、半導体の品質保証、半導体製品の分類については専門用語が多いので、初学者にとっては覚えにくいかもしれません。理系大学出身の方でしたら比較的理解しやすいと思います。
半導体の試験項目は、具体的な内容になっているのでテキストだけでは理解しにくかったです。用語だけでも暗記するようにしましょう。
勉強時間は、試験日の1ヶ月ほど前から1日に1~2時間のペースで勉強を始めるのがおすすめです。まずはテキストをじっくり読んで内容を理解し、3周以上は繰り返し読むようにしましょう。スキマ時間を活用してテキストを読み返すと効率的です。
試験問題の配点は、半導体の基礎が8点、半導体の品質保証が10点、半導体製品の分類16点、半導体の試験項目が11点でした。
実際の試験は公式問題集の問題よりも少し難しい印象で、公式テキストの細かい内容からも出題されていました。
合格点は45点満点中31点(約70%)以上なので、半導体の基礎や半導体製品の分類といった項目の基本的なところをしっかり押さえていれば十分に合格できると思います。
まとめ
以上、半導体技術者検定の概要と勉強方法について解説しました。
この検定は、半導体業界への就職や転職を考えている学生さんや社会人にとっては、半導体に関する知識のアピールになります。また、既に業界で働いている方のスキルアップに役立ちます。
半導体業界に興味のある方は持っておいても損ではないので、ぜひチャレンジしてみましょう。